ショックアブソーバーの長期保管時の注意

ザックスでは現在も比較的古いお車への適合品をご用意しておりますが、正直なところいつ廃番となってもおかしくない状況ということもあり、最近はオーナー様より「ストック買い」をしていただく事例も増えております。そんな時ご注意いただきたいのがショックアブソーバー保管時の向きとなります。

 

ショックアブソーバーのダンパーシャフトの根本には、長期にわたり内部に封入されたオイルを外部に極力漏らさず、かつ低い抵抗でスムースに動作することができるよう設計された、ザックスのノウハウが最大限投入された非常に高性能なオイルシールが組み込まれております。

 

このオイルシールはゴム製ですので、油分が抜けて変質してしまうと本来の性能を維持することができなくなってしまいます。はい、ワインの保管と同じですね。長期の保管をする際にはこの油分をダンパー内部から補充してあげる必要がありますので、ダンパーは必ず横方向に寝かせた状態で保管をしてくださいますようお願いいたします。

 

なお、ダンパーシャフトの表面は完全な鏡面ではなく、ストロークの都度内部のオイルを非常に微量ですがシャフト表面に保持し、潤滑を行えるようにあえて「表面粗さ」を与えられております。ザックスでは、ダンパー構造などにより4種類の表面粗さが設定されているようですが、高い潤滑性能とダンパー自体の耐久性をバランスさせるため、まさに精密機器ともいえるミクロのバランスで構成されています。

 

目に見えないほどの微細な傷でもダンパーの寿命に影響する可能性もありますので、ダンパーシャフトは細心の注意を払ってお取り扱いくださいますようお願いいたします。

(uchida)

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